アコースティックギターメーカー:ギブソンについて
ギブソンはマーチンと並んで有名なギターブランドです。このページではギブソンの歴史、代表モデルを紹介しています。
ギブソン(Gibson)の歴史
- 1856年
- オーヴィル・ギブソン氏が誕生する。
- 1902年
- ギブソン社を設立する。元はマンドリンの製作会社であった。
- 1920年代
- ギター製作職人ロイド・ロアー氏の貢献によってアーチトップギター、フラット・マンドリンといった新デザインの楽器が開発される。
- 1936年
- 世界初コマーシャル・ベースのエレクトリックギターであるモデル、ES-150を発売した。
- 1952年
- ギタリストのレス・ポールとの共同でソリッドギターを設計する。名付けられたモデル名はレスポール、以来エレクトリックギターのスタンダードの地位を獲得する。
代表モデル J-45
ギブソン社のJ-45はフラットトップギターの中でも最も成功したモデルとして地位を築き上げています。
J-45の基礎モデルは1934年に発売されたジャンボというモデルになりますが、これはマーティン社のドレッドノートに対抗して作られたギターです。
そして細かな変形を繰り返し1942年にJ-45として世に送り出されることになりました。発売当初は高級機種として販売されていたわけではなくマーティンのD-18に比べても格段に安く、あくまで中級機種としての扱いでした。
J-50はJ-45のナチュラル・フィニッシュ版であり基本設計は全く同じです。 J-45の魅力はそのサウンドにあるといってよいでしょう。マホガニーらしく甘く豊かな低音はまさにJ-45にしか出せない音とされています。J-45はけっして丁寧なつくりのギターとは言えませんが、ギブソン社のギターサウンドは他の会社にはマネができない特有のギブソンサウンドとして確立しています。
代表モデル Lシリーズ
ギブソン社の販売するフラットトップギターの中でもひときわ小ぶりなサイズのモデルがLシリーズです。
製品として正式に世に出たのが1926年発売のL-0モデル。
その後、L-1、L-2、L-OOとヴァリエーションを増やしていくことになりますが、ロバートジョンソンといった黒人ブルースマンに愛用されることが多かったため、現在でもその名残からかブルースモデルという認識の人が多いようです。
小脇に抱えてブルースを弾き語る。そんな風情を味わえるのがこのLシリーズの醍醐味かもしれません。
代表モデル スクエアショルダーモデル
J-45に代表されるモデルがラウンドショルダー(なで肩)にたいして、スクエアショルダーはボディの形状が「いかり肩」となっているのが特徴です。
代表モデルがハミングバードとなりますが、発売されたの1960年のこと。ハチドリの絵柄の大型なピックガードが目印です。
ついで1965年に上位モデルであるDOVEが発売されました。こちらはサイドバックの材にメイプル材が使われているというこだわりの一品です。
ネックの形状がスリムなためロックギタリストに使用されることが多く、そのためか今日ではハミングバード=ロックギタリストのためのアコギという認識が根付いている風潮があります。
代表モデル ジャンボモデル
最後に紹介するのがJ-200に代表されるジャンボモデル。
ギブソン社のフラットトップギターの中でも最も大きいサイズのギターとなります。
外観は丸みをおびたボディに太い胴圧、ブリッジが髭状になっているのが特徴です。
J-45やスクエアショルダーがロック系統のミュージシャンに愛用されているのにたいし、ジャンボモデルはフォーク、カントリーといった方面で使用されていることが多いようです。エルビスプレスリーが愛用したギターとしても有名です。