作詞・作曲の方法について
アコースティックギターで弾き語りをしている人であれば、一度は自分で曲を作って演奏してみたいと思うものです。しかし、いざ実際に曲を作ってみようとしてもなかなか思い通りのメロディが浮かばなかったり、既存の曲をパクったみたいになってしまうケースがあります。そこで今回は作詞・作曲の仕方について解説したいと思います。
作詞、作曲のコツってあるの?
僕の場合、高校2年くらいからずっと曲を作っていますが、はっきりいってこれは良いのを作れたと豪語できるようなものは実際のところ一つもありません。200曲ほども作ってテープやMDに録音するなど試行錯誤してきましたが、生まれ持った才能が今ひとつなせいか完全に満足できるものを作るにはいたってないのが現状です。
そんな僕なのでたいしたアドバイスは出来ませんが、曲作りにはコツがあるのかないのかと問われれば、「コツのようなものはある」と言っておきます。ここで「コツのようなもの」と曖昧に答えたのは、作詞や作曲といった創作活動は個人差がめちゃ激しいので万人に当てはまる回答というのはないというのが実情だからです。僕の場合は経験からいって以下のことを重視して曲作りをしています。
作詞のコツ
- テーマとなる言葉と類推される言葉を羅列して書く
- 感情や情景を詳しくしすぎない
- 季語は適度にいれる
- 言葉に詰まったら「しりとり」で、無理やりひねり出す
作曲のコツ
- 録音に使うのはMTRもしくはボイスレコーダー
- コード数は1つか2つで適当に鼻歌を吹き込む
- メロディラインはまったく別なのを3パターン用意する
- 必要に応じてコードを付け足す
レコーダーを使おう
作詞については、自分でいうのもなんですが作詞センスがない人間なので、詞についてはそれほど深刻に考えず作るようにしています。
作曲に使用しているのはMTR(右図のはZOOMのMRS-8)。使うコード数は1つか2つに絞って適当にMTRに録音していきます。コード数が少なく感じますが、最初にコードを増やしすぎると曲が陳腐化してしまう傾向なので、コードについてはあとで足していく手法をとっています。メロディラインも思いつくまま適当に3パターンほど録ってそのまま寝かせます。ここで「寝かせる」と表現したのは、僕の場合一日で曲を仕上げることはほとんどないからです。そして後日、気に入ったトラックを複数集めて一曲を完成させるというのが僕の作曲手順です。
詞と曲ってどっちが先なのか?
作曲と作詞、どちらが先にしたら良いのか?というのは僕にとっても永遠のテーマですね。友人のギターマンは「曲から先に作るよ」と言っていますが、僕の場合は詞から先に作っています。
多分どちらが正解というのはないんでしょうが、昨今の音楽ビジネス的には曲から作るのが主流のようです。理由は「メロディラインが良ければ売れる」からだそうです。
ただし昔のフォークスタイルのシンガーなんかは詞から作っていたという話なので、僕の場合は古風な作り方をしていることになります。
作詞・作曲能力を高めるには?
作詞とか作曲というのは、一般的な文章作成能力とは違った能力が必要になってくる不可解なものだと思います。はっきりいえば「生まれ持ったセンス」が一番重要になってくるのでしょう。ほかには育ってきた環境によって「詩」を作るセンスが発達するかどうかが決まるような気がします。
そういうわけで、作詞能力を高める方法というのは、正直わからないというのが率直な感想です。たくさん本を読んだり、映画を観るものセンスが養われる方法の一つですが、それだけで作詞・作曲能力が鍛え上げられるかといったら微妙なところです。1日1曲必ず作るといった規則を作ったりして経験値を重ねていく方が地道ながらも確実かもしれません。また一人よがりにならないよう人に聞いてもらい意見を取り入れることも大切だと思います。
あったら便利なモノ
最後、作詞・作曲にあったら便利なモノ(僕が使っている)を紹介しておきます。
出来上がった曲は積極的に人に聞かせるようにしましょう。