発声練習の基本、腹式呼吸をおぼえよう
発声練習について
アコースティックギターを弾き語っていて、もう少し自分の声が良かったらな~と思うことがたびたびあります。そういう場合は発声練習(ボイストレーニング)をすることで、自分の理想とする声に近づけることが出来ます。発声とはその言葉のとおり声を出すことですが、むやみに大声を出したからといって声が良くなったり歌が上手になるわけではありません。発声を良くするためには、以下の要素が必要となります。
- 口の筋肉(舌)を鍛える
- のどの筋肉を鍛える
- 呼吸に関係した筋肉を鍛える
- の三点が重要となります。
これらを発声練習で鍛えていくわけですが、発声というのは1日やそこらで劇的に改善するものではありません。日々の地道なトレーニングが必要となることを理解しておきましょう。
発生の基本は腹式呼吸
まず発声練習において基本となる腹式呼吸のやり方を解説します。腹式呼吸とはおなかの筋肉を使った呼吸法のことです。人間の体の中には「横隔膜」といわれる大きな袋が存在します。これは風船のようなもので空気が入ると膨らんだり縮んだりします。腹式呼吸はこの風船の伸縮運動を使った呼吸法で、体によりたくさん酸素を取り入れることが可能となります。文面にするとややこしく聞こえますが、人間は仰向けになって寝ている状態は必ず腹式呼吸となっています。つまり誰しもが出来る呼吸法なのですが、発声を響かせるようにするには腹式呼吸は必ず必要となるのでぜひおぼえてください。
腹式呼吸のコツ
腹式呼吸のやり方ですが、まず鼻でゆっくりと息を吸いながらお腹を膨らましてみましょう。ある程度お腹が膨らんだら、次は口で息を吐きながらお腹をへこましてみましょう。そして息をすっかり吐ききりお腹をペシャンコにします。
呼吸(吸)→お腹を膨らます→呼吸(吐)→お腹をへこます・・・
この一連の呼吸動作を1日数分間続けてみましょう。姿勢については背筋を伸ばした状態がベストですが、座ってる時や寝ている時でもかまいません。とにかくお腹の筋肉を使って呼吸するという動作を体におぼえこませる必要があります。習得期間についてはやはりある程度の期間は要します。地味な訓練ですが発声の基本なのでぜひマスターしておきましょう。
注意点としては腹式呼吸の練習の際には肩が上がらないようにすることです。肩が上がってしまうと肺呼吸(胸式呼吸)となってしまい、腹式呼吸が不十分になります。肩の高さを変えずリラックスした状態で練習するようにしましょう。
腹式呼吸の参考動画
腹式呼吸が難しいという人は・・
腹式呼吸というのが今ひとつわからないという人は、仰向けになって寝た状態で練習してみてください。仰向けになった時の呼吸は必ず複式呼吸となっています。お腹に手を置いて、呼吸と一緒にお腹が膨らんだり縮んだりするのを実感しましょう。