サイズで選ぶギター選び | 初心者から始めるアコギ塾

サイズ(大きさ)でギターを選んでみる

アコギのボディサイズについて

 

アコースティックギターはそのサイズを大雑把にドレッドノート、ジャンボ、フォークの三つのタイプに分類することができます。

 

それぞれのタイプによって弾きやすさ、音量、音色が違ってきます。「ギターを趣味にしてる」と豪語するならば、上記の3タイプのギターはぜひ持っておきたいところです。

 

とはいっても一度に買い揃える必要はありませんので、まずは自分にとって一番弾きやすいサイズのギターから購入するようにしましょう。

 

ドレッドノート

 

ドレッドノートはMartin(マーティン)社が開発したギターモデルとなります。名前の由来はイギリスの海軍の戦艦ドレッドノート号からきています。

 

弦長が645mmと長く、また胴圧も太いのが特徴です。現在売られてれているギターの多くはドレッドノートを模倣したもので、アコースティックギターのスタンダードと言っても過言ではないモデルです。サウンドについては音量が大きく低音もしっかりと出ます。

 

弾き語りから押尾コータローのようなソロギターまで幅広いジャンルで使用されているのでオールマイティに使える万能ギターといえます。

 

 

000(トリプルオー)、オーディトリアム

 

OOO(オーディトリアム)モデルもマーティン社が開発したギターです。弦長が630mmくらいでドレッドノートに比べて一回り小さいのが特徴です。

 

日本では「フォークギター」として認識されているサイズのギターです。例でいうとYAMAHAのFGシリーズはこのオーディトリアムをコピーした商品となります。

 

ドレッドノートに比べて若干小ぶりでテンションが緩いので弦が押さえやすいです。サウンド面では高音が綺麗に響くことから指弾きに向いてるギターといえます。

 

 

00(ダブルオー)、グランドコンサート

 

OO(グランドコンサート)モデルもマーティン社が開発したギターです。ドレッドノートに比べて『くびれ』が大きく弦長も短いので、抱えてみた印象は一回り以上小さく感じるかもしれません。

 

ミニギターを除いてマーティン社が販売しているギターの中では一番小さいサイズのギターとなります。

 

小ぶりなサイズなのでフィンガープレイでしっとり弾くのに向いているギターです。コピー商品としては『グランドコンサートモデル』と銘うってあるのでわかりやすいと思います。

 

 

0M(オーエム)、オーケストラ

 

0M(オーケストラ)モデルもマーティン社が開発しました。ドレッドノートの持つロングスケールに、オーディトリアムの胴体を持ったギターがこのOM(オーケストラ)モデルとなります。

 

音についてはオーディトリアムモデルと同系統ですが、スケールが長くなった分低音が出てバランスが良くなったという感想もよく聞きます。

 

ドレッドノートとオーディトリアムの中間的な位置のギターなので1本だけ欲しいという場合は、このOMモデルを選んでみてもよいかもしれません。

 

 

ジャンボギター

 

オリジナルモデルはギブソン社。一般的にはギブソンのラウンドショルダー、スクエアショルダー、スーパージャンボが『ジャンボギター』のくくりに分類されます。単純に形が大きいからという理由でジャンボ扱いされているギターもあるので明確な分類分けにこだわる必要はないかもしれません。

 

スーパージャンボの代表モデルはJ-180やJ-200が有名です。弦長は650mm~とロングスケールで、太い胴圧と大きなくびれを持っています。

 

音についてはギブソン社特有のジャキジャキとした無骨な鳴りが特徴でストロークプレイに向いたギターです。

 

 

ラウンドショルダー

 

ラウンドショルダーもジャンボギターの種類の一つです。ラウンドショルダーは弦長が628mmとスケールが短く、くびれの少ない胴厚になで肩となった形状が特徴です。

 

ラウンドショルダーモデルの代表がギブソンの『J-45』で、マーチンのドレッドノート『Dシリーズ』と並んで多くのミュージシャンに愛用されているギターモデルです。

 

音についてはパンチ力のある中低音が特徴で、ストロークプレイで歯切れよく弾くのに向いているギターです。音が前に出すぎないので弾き語りやバンドサウンドのバックに使われることが多いです。

 

 

スクエアショルダー

 

スクエアショルダーもジャンボギターの一つです。ラウンドショルダーがなで肩ボディなのにたいし、スクエアショルダーは肩部分が張ったいかり型ボディが特徴となります。

 

マーチンのドレッドノートの対抗機種として販売されたモデルで、ギブソン社のハミングバードやDOVEが代表機種となります。音については、スクエアショルダーは音域は広くドンシャリ傾向の響きが特徴です。

 

低音から高音まで出るギターですが、ギブソン社特有の『粗けずり感』もあるのでストロークでガンガン弾きたい人向けのギターといえます。J-45とは違ったサウンドキャラクターが欲しい人はスクエアショルダーを選んでみるといいでしょう。

 

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