ギターのカタログスペックの見方をおぼえよう | 初心者から始めるアコギ塾

楽器屋にあるギターのカタログの見方について

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楽器屋に行くとアコースティックギターが売られているわけですが、その横に販促用のパンフレットやカタログが申し訳なさそうに置かれていることがあります。おそらく大半の人はカタログなんかは気にせず、実際に弾いてみた感想や店員からのアドバイスを頼りにギターを選んでると思います。そういうわけなのでカタログの見方なんか知る必要ないんじゃないかと思われるかもしれませんが、知識として知っておいた方が良いのは間違いないので解説したいと思います。

 

MORRIS S-60のカタログスペック

 

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・トップ
表板。S-60の場合シダー材が使われています。
・バック
裏板。マホガニーの単板が使われています
・サイド
側板。マホガニーが使われているけど、S-60の場合は合板。
・フィンガーボード
指板。ローズウッドを使用。
・ネック
マホガニーを使用。
・ネック幅
44mmとやや広めの仕様。通常は43mm、細めのタイプだと42,5mmくらい。ちなみにネック幅が広いギターほど音の分離感が際立つのでソロギターに向いてるとされている。
・ポジションマーク
ドット。通常の丸マーク。
・チューニングペグ
ダイキャストはアルミニウム・亜鉛・マグネシウム・銅といった合成金属のこと。
・弦
初期に張られている弦のブランド名。S-60はGHS製とのこと。
・弦長
ナットからブリッジまでの長さのこと。650mmはドレッドノートタイプとしては標準的な長さといえるでしょう。
・ブリッジ
ローズウッド材が使われています。
・フィニッシュ
塗装の仕上げのこと。S-60はマット・フィニッシュ(別名サテン・フィニッシュ)。ツヤ消し加工を施したもののことで、手触りを良くなる。
・カラー
塗装のこと。NATとはナチュラルの意味で、木の質感を再現した塗装。
・ケース
WS5と書いてるけど、これはおそらモーリスの製品名。
・価格
税込みで63000円。楽器屋の場合だとこの値段から1万円前後値引いてくれるから実際の価格は5万円前後でしょう。

 

英語表記のカタログスペック

 

値段の高いギターの場合、海外販売をみこししての為か英語表記で書かれていることが多いです。
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・Body Style
ボディの形状のこと。上の写真の例ではオーケストラモデルとなってます。
・Body Top
表板。
・Body Back
裏板。
・Body Side
側板。高いギターなので側板もローズウッド単板です。
・Top Bracing

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ブレイシングとはボディ内部に取り付けられた、棒状の木材のこと。スキャロップドブレイシングXとはホタテ上に加工されたブレイシングのこと。右の図のホタテのようにギザギザと波立たせた形状が組み込まれています。
・Back Bracing
上述と同様。
・Neck
ネック。
・Fingerboard
指板。
・Neck Width at Nut
ネック幅。
・Machine Heade
チューニングマシン。ペグ。
・Strings
初期装着されている弦。
・Scale Length
弦長。
・Top Nut
ナット。グラフテック社のTUSQを使われている。
・Saddle
サドル。こちらもTUSQを使用。
・Brigdge
ブリッジ。
・Bridge Pin
ブリッジピン。TUSQを使用。
・Finish
フィニッシュ。グロス仕上げ。
・Case
ハードケースが初期装備されてます。
・Price
価格のことですが、オープンとなっています。つまり時価。その時々によって値段が変わるよということです。

 

以上でカタログスペックの見方の解説は終了です。正直、ギターというのはカタログだけでは計れない何かがあるので、スペックが良いギターだからといってそれがよく鳴るギターというわけではありません。工場で量産されたギターなんかだと、手工製のギターと比べてもスペック的には大差なかったりするからです。

 

ギターが鳴るかどうかはルシアー(職人)による調整部分がかなり大きいんじゃないかという気もします。あとは本人の技量面も多分にあるでしょう。まあそういうわけでギターは奥が深いという話でした。

 

 

ギターを買うときはスペックよりも、フィーリング(直感)を大事にしよう

 

 

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