ギターの手入れ、湿度管理を知っておこう | 初心者から始めるアコギ塾

アコースティックギターの手入れの仕方、湿度管理をおぼえておこう

アコースティックギターの保管について

 

アコースティックギター(アコギ)のコンディションは湿気や気候に左右されるので、適切な方法で保管しておかないとトラブルの原因になりかねません。保管場所の環境が悪いとネックが曲がってきたり、木材が膨張して変形してくる可能性があります。

 

一度膨張してしまったギターというのは、修理をするのが難しくなります。適切な場所できちんと保管するのが大切です。

 

ギターはハードケースに入れて保管しよう

 

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長期間ギターを弾かないという場合はハードケースに入れて収納するのが一番トラブルの少ない保管方法です。ハードケースの中だと外の気候の変化に影響を受けにくいし、倒して傷つけるといった心配もないからです。

 

専用ケースの中に湿度安定剤が入ってると思いますが、もしない場合は、B型シリカゲルという種類の除湿剤を買って入れておく必要があります。これはホームセンターなどで売られています。

 

毎日練習したい場合はギタースタンドに

 

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ハードケースに入れておくとギターの安全は確保されますが、肝心のギターの腕前は鈍くなりがちです。というのもケースに入れた状態というのはすぐ手にとって練習できる環境ではないからです。ギターの上達にはやはりすぐ手にとって練習できるという状況が望ましく思えます。1日1回10分程度でも毎日練習をするという習慣がある人とない人とでは長期的にみると相当技量に差が生じているでしょう。早くギターを上達させたいと考えてる場合は、ギタースタンドに置いていつでも弾けるようにしておくようにしましょう。ギタースタンドは1000円程度から売ってるので安いやつでも十分使えます。

 

湿度とギターの関係を知っておこう

 

アコースティックギターにかぎらずギター全般に言えることですが、ギターは湿度の影響をうけてしまいます。湿度というのはご存知かと思いますが、部屋の湿気の密度のことをいいます。この湿度というのは高すぎても低すぎても良くないのですが、日本の場合はよく雨が降る環境なのでどうしても湿度が高くなりがちです。湿度が高いとフレットや金属、木材部分に影響を及ぼすので注意してください。

 

アコギと湿度の関係

△湿度60%以上
・・フレット、弦、ペグの変色、腐食化。トップ板、木材が膨張しはじめる。
◎湿度50%
・・ギターにとってベストコンディション。
△湿度40%
・・木材、金属にに微小の変化をもたらす。
▲湿度35%
・・乾燥によるトップ板の縮小、ウェザーチェック(塗装部分のヒビ)が出来始める。
▲湿度30%
・・ギター本体、内部にひび割れが出始める。フレットの端が尖り始める。
×湿度25%
・・多くのギターにひび割れが出始める。

 

ベストな状態は湿度が50%前後ということになります。これは人が快適に感じる湿度状態でギターについても同じことが言えます。

 

乾燥がひどい時は加湿器で、湿度が高くなった時は除湿機やエアコンで湿度調整する必要があります。過度に神経質になる必要はないですが湿度計は一つ部屋に置いていつでもチェック出来る状態にしておきましょう。

 

ギター本体の掃除について

 

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ギター本体は手の油などでジワジワと汚れていきます。これらの掃除についてですが、基本的には練習後に乾いた布で軽く拭く程度で十分です。毎回ワックスなどで磨く必要はありません。

 

掃除に使う布は専用のギタークロスの方が本体に優しいという話ですが、高価なギターでもない場合は古いTシャツの切れ端でもいいと思います。

 

とにかくマメに掃除をしていれば、それほど汚れることはありません。レモンオイルやワックスといった専用のクリーナーを使った掃除は半年に一回くらいでいいでしょう。

 

弾いた後はペグは緩める?緩めない?

 

「アコギの場合、弾いた後はペグを緩めた方がいいの?」という質問がよくあります。個人的には特にペグを緩める必要はないと思っています。昔のアコースティックギターはミディアムゲージという太い弦が主流だったので張りっぱなしだとネックが反る原因になったのは事実です。しかし最近のギターはネックが丈夫なように改良されて製造されているという話です。またミディアムゲージよりも細いライトゲージが主流になっているので簡単にはネックが反ったりしないようになっています。もしオール単板で高価なギターを使っていたり、ミディアムゲージをメインに使っている場合は半回転程度緩めるようにすれば十分でしょう。

 

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